講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。

今回のテーマはこちら。
「緊急記者会見 音を拾うのはマイクだけではありません」(画像はイメージです。)

私は茨城放送の報道記者時代、茨城県庁(県政)、茨城県警、水戸市、日立市の
各記者クラブに所属し、多数の緊急記者会見や謝罪会見を取材してきました。

それらの記者クラブは茨城ローカルの現場ながら、大手新聞社、二大通信社、東京キー局、
NHKのエース記者が集まる現場。組織不祥事、原子力施設事故など、全国ニュースとなる
緊急記者会見も多数取材してきたのです。

その現場経験をふまえて今回の内容を紹介したいと思います。



2024年1月。重大ニュースが相次ぎました。
1/1 「令和6年能登半島地震」が発生。
1/2 羽田空港の滑走路でJAL機と海保機が衝突…。

あらためて被災や事故でお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

これらのニュースで、緊急記者会見をテレビ等でご覧になった方も多いと思います。

このニュースの写真をご覧ください。

日航が会見 「着陸許可出ていた」「海保機の存在視認できず」
https://mainichi.jp/articles/20240102/k00/00m/040/415000c
(紹介記事はリンク切れの場合があります。ご了承下さい)

このニュースの写真では、日本航空の幹部3人が国土交通省内で
緊急記者会見に臨む様子が映っています。

そして会見者の前に、所狭しと多数のマイクが並べられています。
マイクも重要なツールですが、私が注目したのはマイク前にある「小さな台」です。
この「小さな台」にいくつもの機器類が置かれているが見えるでしょうか?

この機器類、何だかお気づきですか?

マイク前の「小さな台」の機器類。
それは報道記者が録音用に置く「ICレコーダーとスマホ類」なのです。



私も報道記者時代、会見用マイクのすぐ近くに、ICレコーダーを置き取材活動を続けました。
当時は予備用も含め、2つのICレコーダーを使用していた記憶があります。

最近の記者会見ではICレコーダー以外にも、スマホの録音機能を使って
スマホを音声レコーダーとして活用する報道記者も増えています。

何が言いたいかというと、

「緊急記者会見の席上は、いわばレコーディングスタジオと同じ。」
「打合せの小声すら、録音されてしまう。」


ということなのです。

上記のニュース写真では、多数のICレコーダーを置かせる「小さな台」が置かれましたが、
この「小さな台」の意義を知らない広報担当者も多数います。

もしマイク前の小さな台が無い場合は、報道関係者は遠慮なく会見者のテーブル上に、
何の断りもなく次々にICレコーダーや録音用のスマホを置くことになります。
こうした報道記者の特性も、広報担当の皆様にはぜひ知ってほしいと思います。

今回のまとめです。

「報道記者は、マイク以外にもICレコーダー・スマホ等で録音する。」
「緊急記者会見の会見卓上は、録音スタジオ同様、小声も拾われる」

今回の私からのメッセージは以上です。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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