マスコミ対応・危機管理研修への思い

無数の災害報道経験が根底にあります

マスコミ現場の経験と情報を共有することがこの研修のミッションです。
特に危機管理研修ではラジオの災害報道経験が研修内容のベースとなっています。

私・高木が経験した災害報道の一部を紹介します。

・那珂川水害(1997)=堤防決壊。現地から中継。
・JCO臨界事故(1999)=国内初の臨界事故。
・東日本大震災(2011)=国内最大級の大地震。
・つくば市竜巻被害(2012)=つくば市北条地区の現地取材。
・J・PARC事故(2013)=原子力研究施設の放射性物質漏れ事故
・鬼怒川決壊(2015年)=広範囲の水害。緊急放送とデスク業務対応

私はこれらの災害や事故時のことを今も鮮明に覚えています。これらの災害報道経験を研修プログラム化して伝えることが、防災・減災や、トラブルの未然防止につながるものと考え、危機管理・リスクマネジメント研修を行っています。

マスコミ対応研修も同様です。
有事の際、職員の皆様が当事者意識と目的意識をもって適切に対処することが、問題の早期解決や再発防止につながるものとの思いから、模擬記者会見などの実践型ワーク重視の内容で研修を進めています。

皆様とマスコミ現場の情報を共有し、職場の課題解決を図ることが本研修の大きなねらいです。
私の災害報道経験の情報共有も皆様の組織の一助になればと考えています。

 写真:ニュース担当時の様子 
    2015年秋、特別許可のもと撮影 
 撮影:写心庵 永田知之氏

プレゼン研修への思い

 球場インタビューは「1万人へのプレゼン」

高校野球の実況アナ業務は10年以上担当しました。私・高木にとってメイン球場の水戸市民球場は学校そのものでした。

実況は重圧との戦いでした。スポーツ実況は瞬時に情報を伝える仕事です。
高校野球実況の場合、選手の動き、ボールの行方、投打のデータ、監督の采配、試合の流れ、見えないエピソードなど得点経過以外にも伝えるべきことがいくつもあります。当然下調べは欠かせません。
大量のデータを作成し本番当日に臨む流れは、重要なビジネスプレゼンと一致する要素です。

水戸市民球場は外野席も含め約2万人収容のスタジアムです。甲子園出場が決まる決勝戦ではグラウンド上での優勝選手インタビューも経験しましたが、これも実に稀有な体験でした。インタビュー時の歓声が360度全方位から声が響くのです。地響きのような歓声が私の腹部にも背中にも響くのです。言葉や声は人を動かす「熱」があると実感した次第です。

拍手と歓声が沸き上がる球場での中継業務。これは1万人以上の皆様へのプレゼン経験だったと私は考えています。

高校野球実況の現場で私はスキルアップすることができました。今度は私が皆様に恩返し・恩送りをする番です。研修を通じ私が球場で学んだスタジアムの熱気をも皆様と共有したいと思っています。ぜひ皆様のスキルアップにご活用ください。