※このコラム記事は2024年(令和6年)1月に執筆したものを
2025年12月に加筆修正したものです。
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講師の高木です。
元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、全国各地の自治体・公的機関で
「危機管理・マスコミ対応研修」や「説明力向上研修」などを行っています。
今回のテーマはこちら。
「報道記者の視点 「初」の情報を探しています」

(画像はイメージです。実際の画像とは異なります。)
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結論から申し上げます。
「初」が付く情報はニュース扱いされやすくなります。
皆様も日々のニュースをご覧になって、ニュースの中の「初」という
語句に触れることが多いと思います。
一例をあげましょう。
・スポーツニュース等の「初優勝」
・裁判記事では「初公判」
・気象情報なら「初雪」など。
実は「初」が付く情報はそれだけでニュースバリュー(ニュース価値)が
上がるものとされています。
私は「危機管理・マスコミ対応研修」以外にも、「情報発信力向上研修」という講義も
担当しており、そこでは広報PRやプレスリリース作成のポイントを紹介しています。
自治体・公的機関の皆様に、情報発信のポイントをお伝えする際も、
「皆様の中で『初』の情報があれば、ぜひ報道陣に伝えて下さい」と説明しています。
それくらい、報道陣は「初」を取材します。
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私は茨城放送の報道記者時代、新聞社・通信社の記者の皆様と一緒に取材を重ねました。
私が在籍した記者クラブは茨城ローカルの現場でしたが、そこに集まる報道陣は、
大手新聞社、2大通信社、地元紙、東京キー局のカメラマンなど、最前線で取材するメンバーでした。
その現場で私が気付いたことがあります。
それはペン記者と呼ばれる新聞社・通信社の記者が取材中に何度も、
「これは初ですか?」
などと「初かどうか」の確認を行うのです。
もし「初」の情報なのに、記事に「初」を載せなければどうなるか?
その記者はニュース内の「初」の情報を落としたことになってしまいます。
よって報道記者は常に「初」を探す人々とお考え下さい。
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その「初」の情報ですが、実は意外と多くあります。
私は「情報発信力向上研修」で、「初」を見つけるヒントを
次のようにお伝えしています。
■「初」の情報を探すヒント=場、時間軸、出来事などで確認する。
・場の「 初 」 (= エリア初 )
県内初・関東初・日本初・世界初・業界初 等
・時間軸の「 初 」
今季初・今年初・令和初・大会史上初・今世紀初 等
・出来事の「初」
初会合・初会見・初公判・事件後初・事故後初 等
いかがですか?
ニュースの中の「初」がたくさんあることにお気づきかと思われます。
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そして、報道陣が視野に入れるもう一つの「初」をご紹介しましょう。
それは「被災後初」という視点です。
この記事を最初に書いたのが令和6年能登半島地震の後でしたが、
地震で被災された皆様にあらためてお悔やみとお見舞いを申し上げます。
報道陣は、客観的事実を伝えるのが仕事です。
もし「被災後初」の取り組みがあれば、それはニュース価値が一気に上がる情報となります。
このニュース記事も「初」の情報が入っています。「地震後初」との情報です。
地震後初の入浴、自衛隊風呂「極楽の心地」 被災者の疲れいやす
https://www.sankei.com/article/20240109-FYXWMG4K4NKNXL6E623M7MQBGA/
(紹介記事はリンク切れの場合があります。ご了承下さい)
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私の研修を受講される皆様の中に、自治体・公的機関の広報担当の方も多いのですが、
広報担当の皆様は特に、この報道記者の「初を狙う視点」を意識してほしいのです。
もし大規模災害が生じ、その災害が長期化した時を想定してください。
復旧・復興に関する取り組みが、逐一、ニュース記事になります。
その中で、「被災後初」の取り組みがあれば、これは大きなニュースになります。
取材時に「これは被災後初ですよ」等と言えば、記事になる確率が上がります。
別のコラム記事では、令和6年後の能登半島地震後の臨時災害放送局(災害FM)の
話を紹介しましたが、そこでも「初」の情報が、ニュース記事化されています。
関連コラム
【研修コラム】臨時災害放送局(災害FM)をご存じですか? ~危機管理研修より~(2)【更新20251219】
https://talkrescue.jp/archives/6386
「初」のニュース記事化の事例
北陸3県で初めての開局!「まちのラジオ」が試験放送開始 地域の細かな情報伝えるツールに
https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00005155
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広報担当の皆様は特に、この報道記者の視点も意識しながら情報発信を続けていただき、
「初」の情報を多くの人に届けてほしいと思います。
そして被災地への支援の輪がこれからも途切れないことを私は願っています。
以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
講師プロフィール詳細はこちら
https://talkrescue.jp/instructor/profile
講師活動の実施実績はこちら。
https://talkrescue.jp/instructor/achievements
【 研修ページ ご案内 】
研修・講演プランは下記ページで紹介中。
主に自治体向け研修のページですが企業等も対応可能です。
トークレスキューNEXT マスコミ対応研修
https://talkrescue.jp/training/media_training
トークレスキューNEXT 危機管理研修
https://talkrescue.jp/training/risk_management
トークレスキューNEXT メディアトレーニング研修
https://talkrescue.jp/training/pr-media-training
トークレスキューNEXT 情報発信力研修(広報PR研修)
https://talkrescue.jp/training/public_relations
トークレスキューNEXT 説明力向上研修(プレゼン研修)
https://talkrescue.jp/training/explanation
トークレスキューNEXT 説明力向上研修【動画研修プラン】
https://talkrescue.jp/explanation-video
トークレスキューNEXT リーダーのための伝わる話し方
https://talkrescue.jp/training/speech
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