講師の高木です。
全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。
今回のテーマは「謝罪会見のお辞儀の秒数」
クイズ形式で説明を進めましょう。
Q:謝罪会見のお辞儀、頭を下げる秒数の目安はどのくらい?
多くの皆様がテレビなどで謝罪会見の様子を見たことがあると思います。
不祥事・トラブル等が起きて、緊急記者会見が開かれ、
冒頭の簡単な説明の後、組織トップの方々や当事者が深々と頭を下げる…
このような光景を多くの皆様がご覧になっていると思います。
私は「危機管理・マスコミ対応研修」で「模擬記者会見」のロールプレイングを
導入しているのですが、この「謝罪会見のお辞儀の秒数」についても説明しています。
さて皆さん、謝罪会見のお辞儀の目安は何秒ぐらい、と思いますか?
(解説と回答は下へ↓)
実はこの謝罪会見のお辞儀の秒数については、諸説あります。
少し前は「20秒ぐらい深々と頭を下げるのが誠意を示す」という意見もありましたし、
芸能人・著名人がトラブルを起こして謝罪会見を行う時は
「30秒~40秒程度、頭を下げる」こともあります。
今回は「自治体・企業・団体などの謝罪会見の秒数」という条件で
回答を示したく思います。私からの回答はこのようなものです。
A:「謝罪会見のお辞儀の目安=10秒程度が主流」
ということで「10秒程度」が今回の答でした。
実はこれは、テレビやネットでの「ニュース映像」を意識した秒数でもあります。
NHKなどのニュースで謝罪会見の様子を映すシーンが見られたら、
試しに「謝罪シーンの秒数」をカウントしてください。
テンポよく多数のニュースを紹介する全国ニュースでは「謝罪シーン」が3~5秒程度。
比較的時間にゆとりのあるローカルニュースなどでの「謝罪シーン」は5~8秒程度などと、
頭を下げるシーンが編集で切り取られていることにお気づきと思います。
では、もしも謝罪会見の際に「たった2~3秒のお辞儀」
(=頭をさっと下げて、パッと上げるようなお辞儀)をしたとしたらどうでしょうか?
「たった2~3秒のお辞儀」ではニュース映像を見た視聴者が、
「謝るふりをしただけで、誠意が感じられない」
「この人、形式的に頭を下げているだけ」
などと感じ取り、クレームやネット炎上につながる可能性が生じてしまいます。
この「謝罪会見のお辞儀の作法については諸説ある」と記しましたが
謝罪会見の作法にこだわる都内のPR会社などの指導では、
「5秒で頭を下げて、5秒で頭を上げる」
という教えもあるようです。
いずれにせよ「10秒程度の深く長く頭を下げるお辞儀」は、
見ている人々に謝意と誠意を伝える作法といえるわけです。
今回のまとめです。
「謝罪会見のお辞儀の秒数の目安は、10秒程度」
「謝罪シーンはニュース映像になる場面。
「深く長いお辞儀で謝意と誠意を示す必要あり」
以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
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