スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今日のテーマは「話すためのストレッチ」です。

「明日は人前で話す…考えただけで緊張する」…という皆さん、
声を出すためのストレッチをしていますか?

人前で話す前に「ストレッチ」を「しっかり」行うことで、
本番前の緊張度の軽減が期待できて安心材料が増えます。

ストレッチは「しっかり」というのがポイントです。


私はラジオのアナウンサーとして18年以上にわたり
放送の現場にいましたが、しっかりとストレッチができたかどうかで、
その日のアナウンスの出来が大きく左右されました。

ニュース担当の日は特に念入りにストレッチ。

スーツ姿でも、ネクタイをしていても、ストレッチ。
時間が取れない時も、本番前の数分だけでも必ずストレッチ。

実際、こんな感じでした。

スーツ姿でこんな動作もしていました。

ところかまわずストレッチばかりして、周囲からは

「ちょっと変… 」
「ちょっとどころか、かなり変…」

と思われていたかもしれません。

でも声をしっかり出すにはストレッチは絶対必要なのです。


なぜスピーチやプレゼンの前にストレッチをすることをおすすめするか、
皆さん、お気づきでしょうか?

声を出すことは「全身運動」だからです。

「声を出すこと=発声のメカニズム」を身体的観点から考えると
「吐く息を音に変えて、全身で共鳴させる活動」といえます。

この「発声のメカニズム」は「ちょっとした挨拶」でも、
声を張り上げるような「本格的なスピーチ」でも同じです。

どちらも「吐く息」が音に変わって、全身で「共鳴」しているのです。

発声の際に大きく作用する身体の部位は、
口まわり、のど、胸部、腹部、の器官や筋肉です。

ここは吐いた息(呼気)の通り道やその近くの部位ですよね。

しかし発声に影響するのは口周りや胸部だけではありません。

実は、背中、下腹部、さらには手足までもが
皆様の声に間接的な影響を与えているのです。

皆さんもスポーツをした後、
「気づいたら声が少し大きくなっていた」

というご経験はないでしょうか?

全身運動をした後は、無理なく強い呼気を出せる状態になり、
出した声をうまく響かせる姿勢になることが多いのです。

なので、

「声を出すことは、スポーツと同じ全身運動」
「全身運動をするのだから、しっかりストレッチ」

とお考え下さい。

ストレッチは緊張緩和にも効果があります。

身体運動である入念なストレッチは、
緊張と関与する脳や自律神経の働きを安定化させ、
呼吸や血流を整える効果が期待できます。

その結果、心を鎮めるなどメンタル面での好影響に
つながることも多いのです。

大事なスピーチ、プレゼン、発表などに臨む皆さん、
ぜひ「本番前のしっかりストレッチ」を取り入れてくださいね。

トークレスキューでは志ある皆様を心から応援します。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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