【話し方コラム】人前でしっかり話すコツ　入念なストレッチの話（２）【更新20251209】

講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
研修講師・話し方レッスンの講師として活動しています。

今回のテーマはこちら。
「人前でしっかり話すコツ　入念なストレッチの話（２）」

（画像はイメージです）

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スピーチ、プレゼン、人前の話の際、私は
「入念なストレッチ」を行うことも推奨しています。

今回はストレッチの概論から解説しましょう。
ストレッチは大きく２種類に分類されます。

■ストレッチの種類

▼スタティック・ストレッチ（静的ストレッチ）　
・反動をつけず筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチ。
・伸ばした状態を20秒-30秒程度維持する。
・柔軟性向上、関節可動域拡大、疲労回復、リラックス等の効果がある。

▼バリスティック・ストレッチ（動的ストレッチ）　
・反動や弾みをつけてリズミカルに筋肉を伸ばすストレッチ。
・代表例はラジオ体操など。
・筋肉の温度向上、瞬発力向上などの効果がある。

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なぜスピーチ、プレゼン、人前の話の際に
入念なストレッチをすることが効果的か、皆様、お気づきでしょうか？

声を出すことは「全身運動」だからです。
よって入念なストレッチやボディワークが有効なのです。

「声を出すこと=発声のメカニズム」を身体的観点から考えると
「吐く息を音に変えて、全身で共鳴させる活動」といえます。

この「発声のメカニズム」は様々な場面で共通の要素。
少人数の場での「ちょっとした挨拶」でも、
大人数の前で話す「本格的なスピーチ」でも同じです。

どちらも「吐く息」が音に変わって、全身で「共鳴」、という過程を経ているのです。

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発音・発声の身体的な話をしましょう。

発声の際に大きく作用する身体の部位は、
口まわり、のど、胸部、腹部、の器官や筋肉です。

ここは吐いた息（呼気）の通り道や周辺部位にあたります。

しかし発音・発声に影響するのは口周りや胸部だけではありません。

実は、背中、下腹部、さらには手足までもが
皆様の声に間接的な影響を与えているのです。

よくオペラ歌手が、全身を共鳴させて歌を歌いますが、
足のつま先から手の先まで、声を響かせる技法もあるのです。

「身体は楽器」「声は全身で出すもの」とお考え下さい。

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もっと身近な事例を出しましょう。

皆さんもスポーツをした後、

「気づいたら声が少し大きくなっていた」
「無理なく、大きな声が出た」

というご経験はないでしょうか？

全身運動をした後は、筋肉や血流の状態が上がっており、
無理なく強い呼気を出せる状態となっています。

よって、腹部、胸部、咽頭部、口周辺と通る吐息が
しっかりと音声化されることが多いのです。

「声を出すことは、スポーツと同じ全身運動。」
「全身運動だから、ストレッチは重要。」

というのが私の見解です。

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さらにストレッチは緊張緩和の効果もあります。

身体運動である入念なストレッチは、
緊張と関与する脳や自律神経の働きを安定化させ、
呼吸や血流を整える効果が期待できます。

その結果、心を鎮めるなどメンタル面での好影響に
つながることも多いのです。

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ということで、話す際のストレッチはとても重要。

大事なスピーチ、プレゼン、発表などに臨む皆さん、
ぜひ「本番前の入念なストレッチ」をぜひ取り入れてください。

今回のまとめです。

・発音発声は全身運動。身体は楽器。声は全身で出すもの。
・ストレッチは動的・静的の２種類。話す際のストレッチは身体的効果が多数。
・ストレッチによる緊張緩和・血行促進等も期待できる。

以上、皆様のご参考になれば幸いです。
（講師：高木圭二郎）

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