スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今日のテーマは

「話す際のあがり緊張対策・30点スピーチのすすめ」です

「どうやったらプロのアナウンサーみたく
 あがらず緊張せずに話せるの?」

というご質問をよくいただきます。

私はいつもこう答えます。

「私もよくあがります。本番中は緊張しっぱなしですよ」と。

生放送の本番中に、心拍数が上がる、嫌な汗をかく、
本来の力が出せないで終わる…悔しい思いの中で帰宅…

帰宅途中でやっと冷静さを取り戻す…という経験は数え切れません。

実は私はアナウンサーの中でも、
かなりヘビーな「あがり・緊張体質」です。

そんな私だからこそ気づいた点があります。

あがり・緊張を誘発する要因は多種多様ですが、
その要因の一つが「完全欲」=「100点満点への願望」
と私は考えます。

「人前での話が苦手」という皆様は
「あがり・緊張を何とかしたい」という切実な思いだけでなく
実は「潜在的な願望」が隠れてはいないでしょうか?

たとえば…
「プロっぽく話したい」
「表情を変えずクールに話したい」
「場を仕切って笑いの一つもとりたい」
「周囲の人や異性に一目置かれたい」
「できることなら相手を感動させたい」などなど。

いつのまにかその願望が重圧になり、重圧が恐怖感に代わり、
ご自身を苦しめてしまう…というパターンです。

そんな皆さんにお伝えするのは「30点主義」です。

「100点満点のスピーチでなく、マイナス70点でOK」
という考え方です。

ただし、この「30点主義には条件があります。」

「自己採点の30点」を「練習を含めて3回とる」と考えるのです。

「30点×3回=合格点の90点」という考え方です。

最初から「100点満点のスピーチ」はありえません。
「話し方が100点になるまで準備」というのは
「時間切れの0点」になるリスクもあるのです。

放送の現場でも「準備不足のまま本番」ということは多々あります。
ですが「声を出しているうちに調子が上がる」というケースは非常に多いのです。

「プロのような一目置かれるような100点満点のスピーチ」が
もしあるとしたら、それは多くの場合は幻想です。

「100点満点のスピーチ」は、不器用で地道な
「30点スピーチの積み重ね」の先にあるとお考え下さい。

今回のまとめです。

あがり・緊張体質の皆さん、まずは「30点スピーチ」でOKです。
「マイナス70点スピーチ」を何度も重ねましょう!

逆に「30点だけ」は必ず獲得するつもりで
しっかりと本番同様のチャレンジをしましょう。

皆様のご参考になれば幸いです
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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