講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
研修講師・話し方レッスンの講師として活動しています。

今回のテーマはこちら。
「フリートークは「フリーにしない」のがコツです(2)」

(画像はイメージです)

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前回のコラム記事はこちら。
【話し方コラム】フリートークは「フリーにしない」のがコツです(1)【更新20251207】
https://talkrescue.jp/archives/1451

前回のコラム記事で、

「フリートークはフリーにしないのがコツ。」
「何を話すか、話すテーマや内容を決めておく準フリートークを推奨」

などとお伝えしました。

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今回は私の経験談を交えて説明したいと思います。

私はラジオ局の茨城放送にアナウンサー兼ディレクター・報道記者として
18年半在籍しました。

アナウンサーとしては主にニュースやスポーツ実況等の分野で活動していましたが、
ローカルのラジオ局ゆえ、様々な番組を担当しました。

若い頃は音楽番組やバラエティ番組も担当。
そして情報ワイド番組も担当させていただきました。

そんな私が苦手としていたのが、情報ワイド番組の中での「フリートーク」。
ラジオの情報ワイド番組は、2‐3時間程度の放送枠で、何度もフリートークの枠が生じます。

そんなフリートーク枠で、スポーツ情報、芸能エンタメ情報、メッセージ紹介、など
内容が決まっているときは、手元の紙資料を読めばある程度対応できたのですが、
「完全なフリートーク、5分間好きに話してよい」などとされたときは
生放送中にもかかわらず、何度も何度も「話がグダグダ」になる経験をしてきました。

話す内容は中途半端。ただ時間の空白を、思い付きの言葉でつなぐだけ、という
中身の薄いフリートークとなったのです。

当然そんな中身の薄いフリートークに対するリスナー(聴取者)の皆様の反応は薄く
私は何度も心が折れる経験をしてきました。

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私は40代に入ってから、自分のミスに気づきました。

「フリートークは、力量のあるタレントやパーソナリティならばフリーテーマで話すべきだが、
自分のようなタイプのアナウンサーは、話す内容を決めておく方がより良い仕上がりになる。」

「自分は、フリートークの『フリー』という言葉に惑わされていた…。」

「フリートークは、何でもかんでもフリー、というわけではないんだ…。」

という気付きでした。

私は「フリートーク」は苦手としていましたが、原稿を用意されたニュース読みや
コメントのパターンがあるスポーツ実況は、さほど苦手意識を感じずにいました。

私はフリーテーマで次々に話す内容が浮かぶ才能の持ち主でなく、
「原稿活用型・実況パターン活用型のアナウンサー」だと気付いたのです。

これは良い悪いの問題でなく、自分の特性、それも脳機能や言語機能の特性、だと
あとから気付きました。

よって私は「たとえ5分のフリートークでも、読み原稿を活用する」手法が
自分に最もフィットする最善解だったわけです。

私はフリートークの「フリー」の意味を、読み違えただけだったのです。

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皆様の場合はいかがでしょうか?
私の放送現場の体験談が何のご参考になれば幸いです。

今回のまとめです。

・フリートークで、次々に言葉が浮かぶタイプと、そうでないタイプの人物がいる。
・フリートークで言葉が連鎖できるかどうかは、脳機能や言語機能の特性。
・フリートークが苦手な方は、たとえ数分のフリートークでも「原稿活用」を推奨。

「フリートークの「フリー」という言葉に惑わされないでほしい」
「フリートークの場面では、ご自身にフィットする最善解を選んでほしい」というのが私の結論です。

以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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