スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今日のテーマは「フリートーク」のコツ。

「人前で話す機会をもらったけれど、
 話があちこちに飛んで、まとまらない」

などのお困り事、実は多いのです。

「フリートークだから、気ままに話してよい」
と、お思いではないでしょうか?

飲み会の発散目的のフリートークでしたら
それはそれで意義があります。

あるいは有名芸能人やミュージシャンらが
深夜のラジオ番組などで自由に話す、
というのならば、それも価値があります。

ですが多くの皆様の「フリートーク」は
こう考えていただくと答が見えてきます。
それは…

「 フリートークはフリーにしない 」

「 あらかじめ話す内容を絞っておく 」

「 話がまとまらない時は、メモと時計を使う 」


実はこれがフリートークのコツです。

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「それって、フリートークではない」

とお思いでしょうが、この手法が皆様の
フリートークのスキルを向上させます。

この理由はすごくシンプル。

話す内容を用意しながら、
「口調や言い回し」を「フリー」にする方が、
「安心材料」になるからです。

そしてこのことも気に留めてください。

「フリートーク」の「フリー」という言葉は、
聞き手のことを見失わせやすいのです。

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過去、私自身がこの「フリー」という言葉を
幾度となく勘違いしてきました。

ラジオ局のアナウンサー時代に私は約2時間の
情報ワイド番組を担当したことがあります。

「フリートークで5分」
という機会も幾度となくいただいたのですが、
このフリートークがいつも中途半端。

芸能ネタやスポーツ選手の話題を取り上げても
中身が薄くまとまりのないトークになったのです。

私自身「フリー」という言葉を
大きく見誤っていたのです。

一方で、スポーツ実況やニュース読みの
仕事には手応えを感じていました。

後から気付いたのですが、

「何を伝えるか、誰に伝えるか」が、

実況や報道の仕事は明確だったのです。

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皆さんが人前やマイクの前で
話す時はいかがでしょうか?

「フリートーク」の内容で困ったら、
ぜひ以下の事を再確認してください。

・皆さんの話の聞き手は誰でしょうか?

・その人が知りたい事は何でしょうか?

・その人の困り事や解決策は何でしょうか?

・その人に思い出してほしいエピソードや
 ふさわしいメッセージは何でしょうか?

・その人に話せる持ち時間は何分間でしょうか?

この視点で考えると、フリートーク枠であっても
内容を絞り込むことができますよね。

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まとめです。

フリートークはフリーにしない。

このことを意識すると、
皆様の話がキュッと引き締まりますよ。

皆様のヒントになれば幸いです。

(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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