講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
研修講師・話し方レッスンの講師として活動しています。
今回のテーマはこちら。
「フリートークは「フリーにしない」のがコツです(1)」

(画像はイメージです)
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今回もQ&A方式で進めましょう。
私は話し方の講師ゆえ、このようなご質問もよくいただきます。
Q:
「人前で話す機会をいただいたけれど、フリートークで何を話してよいか分からない…」
「話し出すと、話があちこちに飛んで、うまくまとまらない…」
というご質問です。
いわゆる「フリートーク」に関する内容ですね。
そのフリートークに関する私の回答はこちら。
A:
「フリートークはフリーにしないのがコツ。」
「フリートークの「フリー」に惑わされず、
話す内容をあらかじめ決めておくことが、フリートークを活かすコツです。」
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解説しましょう。
多くの皆様は「フリートーク」に関し、このように考えます。
「フリートークだから、好きなテーマで話してよい」
「自由気ままな話こそ、楽しい話になる…」
「逆にルールを決めると、堅苦しくなる…」
というお考えです。
確かにそうかもしれません。ですがあえて皆様に質問をします。
「皆様は、フリートークに高い付加価値が生じる著名人でしょうか?」
そのような方々でしたら、フリートークは「フリー」に話す方が良いかもしれません。
「有名芸能人やスポーツ選手、文化人、ミュージシャンらが
テレビ・ラジオ等で自由気ままに話す。そこにファンの喜びがある、…」
というケースなら、フリートークは文字通り自由気ままなトークであるべきです。
ですが、多くの皆様はそうではないはず。
ならばこの記事の続きをご覧ください。
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多くの皆様に求められる「フリートーク」は、身勝手な発散の言葉でなく、
何かしらの「有益な情報」である方が聞き手や対象者に喜ばれます。
「前に出て、ちょっと一言お願いします…」というフリーのスピーチ依頼でも、
聞き手や対象者を意識した発言の方が喜ばれるわけですし、
「話がグダグダ」と思われては、折角の機会を無にするようなものです。
フリートークの機会で、「話をグダグダ」にしてはもったいないと思いませんか?
ならば、聞き手や対象者を再確認し、自分の「フリートーク」の意味や影響を
一度立ち止まって考えるのがよいのではないでしょうか?
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つまり「フリートーク」と言いながらも、実は対象者を意識したスピーチ
=「何を話すか、話すテーマや内容を決めておく」という手法を使うのです。
この手法は、いわば「準フリートーク」。
「話すテーマは決めておいて、言い回しをフリー(自由)にする」
「状況が許せば、話す項目をメモに書いて、メモを見ながら話す。」
「言い回しの自由さの中で生じる「多少のアドリブ」はありと考える。」
というスピーチの手法です。
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この手法を紹介すると、次のようなご意見が出ることが多いです。
「それって、フリートークではない。」
「フリートークの面白さが、全部消えてしまう。」
「話す際の、発想の自由さをもつぶしてしまう。」
などのご意見です。
ですが、人前で話すことが不得手な皆様は、ぜひこの
「準フリートーク」の手法を試してください。
大事なポイントなので、準フリートークのコツを再度記します。
「話すテーマは決めておいて、言い回しをフリー(自由)にする」
「状況が許せば、話す項目をメモに書いて、メモを見ながら話す。」
「言い回しの自由さの中で生じる「多少のアドリブ」はありと考える。」
という手法です。
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なぜこの「準フリートーク」の手法が効果的かというと、その理由はシンプル。
「メンタル面の相乗効果」につながるからです。
「フリートーク」と言いながら話す内容が用意されていることで、
「ああ、この内容を話せばいいわけだね…」と、メンタル面の安心材料が出来ます。
その「安心感」は、より自由な発想につながり、結果として、
アドリブのフリートークにもつながることが多いのです。
よって多くの方にとって
「テーマや話す内容は先決め。口調や言い回しをフリーにする。」
という手法の方が、フリートークを楽にするなる手法だと、私は考えています。
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フリートークのコツの話、別のコラム記事でも紹介したいと思います。
今回のまとめです。
・フリートークはフリーにしない。
・話すテーマは決めて、言い回しをフリーにする「準フリートーク」を推奨。
・「準フリートーク」なら、メンタル面の安心材料となり、アドリブにもつながる。
以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
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