講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

今回のテーマは「スピーチのまとめ方」

懇親会等でのミニスピーチのほか、朝礼スピーチ、
会議時の意見交換など、
「ちょっと前に出てひとこと…」という機会は
意外と多いと思います。

そのような時に、皆様は思うように
「フリートークや「ミニスピーチ」が出来るでしょうか?

「少々口下手かも…」という方にとっては、
この手のミニスピーチは本当に悩んでしまうものです。

「朝礼スピーチのテーマを考えただけでも気分が沈む…」
という方も中にはいらっしゃるようですね。

そんな皆様に意識してほしいのが、

「話1回、ワンテーマ」で考えるということです。

フリートークは皆様が思う以上に難易度が高いワークです。

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研修等で「3分間スピーチをしてください」とお題を出しても
30秒から1分程度で「話し終わり」となるケースが実はほとんど。

これは、言語化の能力差も影響するのですが、
メンタル面の影響も多分にあります。

自由自在にメモを見ずに話すのは、実はハードルが高いワークです。
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この「ミニスピーチ」や「フリートーク」を脳機能の面で考えると
瞬時に複雑な段階を踏んでいます。

会話形式で話すのでなく、たった一人で、持ち時間の中で
スピーチをまとめるような状況の時、
皆様の脳内では、瞬時にこのようなステップを踏みます。

・思考整理 (「何を話すか」の選別)
・言語化  (「言葉」に変換する過程)
・文章構成 (「話す順序」などの構成)
・音声化  (発音・発声による音声化)
・状況判断 (聞き手・周囲の反応の確認)

「ちょっとひとこと」といっても、実はこのような
緻密な過程を踏んでいるわけです。

ここに心理的要因(緊張感など)が重なり、
実際には聞き手との「駆け引き」の要素も生まれるので、
重圧で「話がまとまらない」状況になることも珍しくないのです。

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ではどうするか?

対策として、この講座では繰り返し

「メモを見ながら話しましょう」

「メモは言語化と編集の作業です」

「メモを使ったランスルー(通しリハーサル)をしましょう」

などとお伝えしています。

今回のポイントは、さらにもう一つ。

「話1回、ワンテーマ」にしぼる、という点です。

フリートークで陥りがちな失敗の一つが、
「話があちこちに散らかる」ことです。

仕事の話をしていたと思ったら、趣味の話になり、
家族の話になり…というような話し方です。

これでは、話し手のストレス発散で終わるだけ。

聞き手が何を知りたいか、しっかりと考えて、

「1回のスピーチチャンスにつきワンテーマ」

で話をまとめることが有効です。

つまり、話題を欲張らない、ということです。

散漫にならず、一つの話題に絞り込むことで、
聞き手は理解しやすくなり、印象深く残る話題ともなります。

話の展開上、話題がつながることはあるにせよ、
この「話1回ワンテーマ」を意識することで、
皆様のフリートークは、ぐんと洗練されたものになります。

せっかくなら、聞き手の印象に残るミニスピーチに
した方がいいですよね。

皆様の参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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