講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

きょうのテーマは「結婚式スピーチ」。

大規模な披露宴が年々減っているようですが、
それでも「結婚式でスピーチを頼まれる」というケースは
管理職やリーダー層の皆様には多いかと思われます。

招待状の封筒に「スピーチをお願いします」との
小さなメモを事前に受け取りながら、
「本番で思うような力が出せなかった…」という方は
実はものすごく多いのではないでしょうか?

華やかな会場でのスピーチは、アナウンサー経験の長い
私にとっても難易度が高いスピーチのひとつと感じます。

「あのエピソードもこの話もしたい…」とか
「気の利いたことの一つも言わねば…」と思って
空回りしたり、時間オーバーとなったりしませんでしたか?

結婚式場は特別な空間です。

輝かしい照明、特別な映像や音響、
そして式場にお集りの皆様の視線は、
スピーチに不慣れな皆様の緊張度を一気に上げてしまいます。

結婚式の際の「正装」も、スピーチ対応の面で考えると
実は見えないストレス要因となっています。

スーツやタキシード、ドレスや和服の着替え、
メイクや髪形など、結婚式では特別なご対応をされるはず。

こうした衣類や身の回りの装飾も、気付かぬうちに
メンタル面での負荷となり、スピーチの力を下げてしまうのです。

ではどうするか?

今回提案するのは、「オンリーワン思考」です。

メッセージを届ける相手を「会場の多くの人々」でなく
「オンリーワン」に絞るのです。

結婚式の主役は誰でしょうか?

もちろん新郎新婦です。

なので、「たった1組の新郎新婦」にだけ響くような
お心のこもった言葉を伝えるのです。

皆さんが伝えるべきは、仕事の愚痴や
社会情勢の話ではではありません。

メッセージの本筋は新郎新婦への祝福と激励の言葉。

「君たちの幸せを心から願っている!」

という気持ちを正直に言葉にすればよいのです。

その気持ちこそが最も重要です。
大筋としてはこのような流れが一般的です。

・自己紹介(新郎新婦との関係の説明)
ご両家へのお祝い
新郎新婦との印象深いエピソード
祝福のメッセージ

などの流れです。

これを目安3-5分でまとめれば、ほぼ大丈夫。

1分間で話せる文字数は400文字程度。
なので、5分なら2000字以下でまとめるイメージです。

華やかな照明をあびても、大人数の視線を受けようとも
主賓席に上司や大物の方々がいても、
緊張で舞い上がっても…声が震えても、手が震えても…

そんなことは一切関係ありません。

「よかったね!幸せになってね!」

という気持ちを「目の前のたった一組」に伝えましょう。

その言葉が新郎新婦の心に響き、これからの絆となるはずです。

「オンリーワン=新郎新婦だけへのメッセージ」

とすることで、波及効果が生じます。

相手の心の奥に届く言葉なので、
周囲の人が聞いていても良い意味で「刺さる」言葉となります。
周囲も心を動かされ、結果として拍手にもつながるのです。

ウケねらいでなく、直球勝負でいいのです。

「スピーチでいいところを見せよう…」

と格好つけてしまうと、格好悪くなることがほとんど。

ましてや、ご自身の身の上話や仕事の愚痴は
祝宴にはふさわしくありません。

まとめです。

結婚式スピーチは「オンリーワン思考」が効果的。

「オンリーワン思考」のメッセージのターゲット…

それは「目の前のたった一組の新郎新婦」です。

皆様のご参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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