講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

今回のテーマも「気持ちの立て直し」

この記事の前編はこちら
【スピーチコラム】スピーチのミス… 気持ちを立て直す「定時の声出し」(1)

スピーチ、プレゼン、発表の際のミスは、
誰もが回避したいですよね。

しかし、話す際のミスはつきもの。
いかに心的回復を早くするか、がとても重要になります。

私が経験したニュースアナの仕事では、
一日に何回もニュースを読む機会がありました。

その「定時のニュース読み」=「定時の声出し」が
実は「心的なリセットにもなった」
との体験談も
前の記事で紹介したところです。

この「定時の声出し」を皆様のスピーチなどの場でも
応用できるよう、いくつかの活用案を紹介した思います。

例えば、スピーチや発表の前にあらかじめ
このような流れを作ってはいかがでしょう?

・「本番1時間前・2時間前に1回ずつリハーサル」
 などと2回以上のリハーサル時間を設定

・「午前1回、午後1回、それぞれ発表」
 など時間帯を変えて発表

・「冒頭、中盤、終盤にそれぞれ発言」
 などと複数回の発言機会を作る

などの方法があるかと思われます。

ポイントは、

「複数回の発表・発言ができること」

「半ば自動的に次の発言機会があること」です。

――――――――――――――――――
テーマにちなんだ話を一つご紹介します。

私は高校野球の実況アナとして取材も長年経験しましたが、
選手や監督との取材を通じある言葉を学びました。それは

「守備からリズムを作る」

という言葉です。

これは

「打撃では相手投手との相性で波が生じやすいが
 守備には波が無い。だから守備固めが大切」

という意味で使われます。

ですがそれだけではありません。
「守備からリズムを作る」という言葉は、

「もし打撃で三振しても、守備でファインプレーが出れば、
 その勢いにのって、次の打席でヒットが期待できる」

という経験則に基づいた言葉でもあります。

「定時の声出し」は、この「守備からリズムを作る」という
考えにも重なる気がします。

たとえスピーチのミス(=三振)をしても、
時間通りに動く(=守備固め)ことで、
「次のスピーチの成功」(=ヒット)につながるというイメージです。

「定時の声出し」はスピーチのミスをカバーし、
「気持ちの立て直し」をよりスムーズするものです。

ぜひ皆さんも活用なさってください。
皆様のご参考になれば幸いです。

(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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