講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今日のテーマは人前の話の「主導権」。
「堂々と話すためのヒント」をご提示します。

今回の内容は、私がスピーチ講座のみならず
マスコミ対応研修でもお伝えしている内容です。

結論を先にお伝えしましょう。

「聞かれたことにそのまま答えなくてよい」
「キーメッセージを伝える選択肢を持ってよい」

この2点をご確認いただければと思います。

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実は皆様には実はあらゆる場面で断る権利があるはず。

ですがマイクがある場所や人前で拍手をされたりすると
場の雰囲気や流れでなぜか
「相手が喜ぶコメントをしないと…」
などと、自分の思いを後回しにするケースが出てきます。

けれど落ち着いて考えれば、インタビューをする人が
皆様を一方的に困らせる「無茶ぶり」をすることもあるはず。

進行役がいつも正しいわけではないのです。

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このところスポーツ界のトップ選手たちが、
マスコミ側の「無茶ぶり」や未熟なインタビューを
見抜く傾向が徐々に増えているようです。

少し前の高校サッカーのインタビューで
こんなことがありました。

インタビュアーのアナウンサーが
難しい質問を投げかけたところ、
選手が冷静にこう返答しました。

サッカー選手(高校生)
「質問を変えてもらってもいいですか?」

インタビューは相手の良さを引き出すのが仕事。
不適切なインタビューには「答えない」
という選択肢
があることが示された事例でした。

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私が担当するマスコミ対応研修でも、
似たようなことをお教えしています。

その内容は
「キーメッセージ(重要なメッセージ)は
 自分から繰り返し伝えてください。

「記者の質問にそのまま答えないケースもあります」
というものです。

質問する側、マイクを持つ側の人物が
無茶ぶりや未熟な問いかけをするケースもあるのです。

よって、話の主導権はどんな場面でも
キープして良いのです。

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目に見えないルールを不文律と言いますが、
そんな不文律に惑わされない意識も必要です。

必要以上に「場を盛り上げなければ…」
などと思う必要はないのです。

大事なのは選択肢を持つこと。

場の流れに沿って盛り上げるもよし、
愚問に対しては、ばっさりとはね返すもよし、
質問をかわして重要メッセージを伝えるもよし。

そんな複数のオプション(選択肢)を持つことで
皆様の話の「主導権」を保つことが出来るはずです。

人前の話の主導権は目に見えない要素。
ですが、この点も意識されると
人前の話の際の大きな効果につながるはずです。

この情報は、場の「空気」の話にも通じます。
場の「空気に」関する名著はこちらです。
「空気の研究」/ 山本七平
見えない「空気」に関する名著中の名著です。

長文となりましたが、皆様もぜひ主導権を保って
堂々と話してくださいね。
皆様のヒントになれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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