講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。
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今回のテーマは「ロングスピーチ」
リーダー層の皆様は「持ち時間5分で」などと
長めのスピーチを頼まれることが多いかと思われます。
ビジネスリーダーの皆様にとって
長いスピーチの場は意外と多いものです。
記念式典、祝宴、披露宴等のほか、業種によっては
安全大会などの大会コメント、さらに訓示をするような
社内向け、社外向けの各種説明会もありますよね。
話し出すとあっという間に5分が過ぎるものですが、
今回はうまく5分間スピーチを組み立てる話法をご紹介します。
その話法はスポーツ実況アナが使う
「カメラ視点の話法」です。
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私・高木は水戸市民球場で10年以上にわたり
高校野球実況を担当しました。
高校野球実況ではテレビカメラの映像のように、
球場全体の様子を伝える「ロング」の視点と
選手の詳細を伝える「ズーム」の視点を織り交ぜて
試合の様子を伝えてゆきます。
実況事例ではこのような感じです。
ロング視点:「水戸市民球場、内野席は超満員」
ズーム視点:「ピッチャー、サインにうなずいた」
お気づきでしょうか?
聞き手に映像イメージが浮かぶように、
カメラの「ロング」視点で球場全体を伝えたあとで
「ズーム」視点に切り替えて、
ピッチャーの動きを実況しているのです。
ラジオのスポーツ実況ではテンポよく
映像が切り替わるように言葉で情景描写を行うのです。
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このノウハウは、分数が長めのスピーチに転用できます。
「全体像 → 部分像」
という話の組み立てにするのです。
ロング視点 = 全体像:社会情勢など
ズーム視点 = 部分像:組織内の話など
文例を挙げるとこのような感じです。
ロング視点:2019年は元号が変わります。
ズーム視点:手元の書類でも元号チェックを行いましょう。
このような話の組み立て方をすると、聞き手にとって
大きな話が身近な話になり、よりわかりやすく伝わります。
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実はこの話法は、「ホールパート法」に近いもの。
「ホールパート法」は、
全体(Whole)→部分(Part)→全体(Whole)
の構成で話す話法です。
私の提案する「カメラ視点の話法」も
「ホールパート法でしょ?」
と言われると確かにそうですが、
脳裏に映像をイメージしながら、
瞬時に伝えるシーンを言葉にすることで、
より分かりやすい説明になるところが
一般的なホールパート法との差異だと考えています。
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分数の長いスピーチは構成を意識することで
話す立場の皆様の難易度もぐんと下がるのです。
この手法ぜひ皆さんもご活用くださいね。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
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