スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは「司会用台本」の是非について。

私の講座を受講される方の中に、

「大人数の前での司会を頼まれた」

「進行表一枚で話すように言われた」

という方が時々います。

プロの司会養成講座などでは

「司会は台本を使ってはいけない」

「進行表ひとつで現場で話せないと
 司会者としては力量不足」

という風潮があります。

果たしてその考えは正しいのでしょうか?

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司会養成の流派は多種多様ですが、
私の指導内容は

「 司会は台本をフル活用しましょう!」

というものです。

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司会進行で一字一句、台本を読むことは
メリットとデメリットがあります。

司会台本を使うデメリットは

・棒読みになりやすい。
・目線が下になり、声も弱くなる。
・周囲の印象が低下する

などのことがあげられます。

ですが、こうした要素は中上級者や
プロ司会者向けのスキルの要素。

多くの皆様に対して私は

「ぜひ台本を活用しましょう」

とお教えしています。

司会用台本を活用することは
メリットの方が大きいからです。

例えばこんなメリットが生じます。

・言い間違い、頭真っ白の防止

・安心材料の確保

・急なハプニングへの対応
 (=台本書き込み、文字修正等)

・進行面の全体像の把握

・関係者との情報共有

いかがでしょうか?

もし司会一人の頭の中で話す内容が完結して
情報がクローズの状態だったら、
スタッフとのタイミング合わせもできません。

司会の「頭真っ白」が生じたときに
横で耳打ちする人もいなくて、
全てが止まってしまうリスクもあるのです。

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私はラジオ局に在籍していた時、
アナウンサー兼ディレクターとして活動しました。

ディレクターの仕事の方が多かったので
公開放送や番組の台本も無数に作成しました。

そうした制作経験から言えることがあります。

司会の皆様に求められる要素は、発音発声の
アナウンス力や華やかさなどはもちろんですが、
「制作力」や「演出力」が求められることも
実は多いのです。

「場を仕切る力」にも通じる要素です。

司会進行時、台本に書かれていないコメントや
場つなぎのコメントのニーズは多々生じます。

そうしたアドリブの要素は、実は
しっかりした台本の読み込みの上で
生まれてくるものです。

まず文字情報の要素が整うと、
発する言葉も自然と整うことが多いのです。

なので司会力向上に関する私の見解は

「台本をフル活用しましょう」

「台本は何度も声を出して読みましょう」

というもの。

進行表一つでパパっと話せるようになるのは
その先のステップと考えます。

可能であれば、司会の皆様にもぜひ台本作成の
チャレンジをされることをおすすめしています。
さらなるスキルアップにつながりますよ。

皆様のヒントになれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

講師プロフィール詳細はこちら
https://talkrescue.jp/instructor/profile

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