スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは
「司会時のトラブル対応」です。

司会進行の機会は皆様が思う以上に実は身近です。

懇親会、勉強会、セミナー、会合、
発表会、コンテスト、冠婚葬祭の場でも
「司会をお願い」という話が
いきなり来ることがあるようです。

そんな「司会の無茶ぶり」をされた
皆様にぜひ知ってほしいことがあります。

それは、

「一つでも多く想定内を増やす」

ということです。

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司会を頼まれた皆様は

「人前でスマートに進行ができれば…」

などと思うはず。

そのために時間を割いて
一生懸命台本を読み、名前と肩書を確認し、
敬語や言い回しに配慮する…
などのご準備をされると思います。

その事前準備も当然大事です。

ただ式典・公開放送・イベント等で
アナウンス業務やディレクター業務を
長年担当した私・高木の経験上、
はっきり言えることがあります。

それは、

「現場は台本通りに進まない」

ということです。

台本に書いていないこと…
皆様はいくつ思いつくでしょうか?

例えば

・ゲスト到着が遅れる…
・マイクを持つと賞状を渡せない…
・マイクスタンドを用意していない…
・5分コメントで15分かかった…
・映像が途切れた…

現場ではさまざまなケースがあります。

こうしたことを一つでも先に
イメージしておくのです。

心の準備があると無いのとでは
進行面での声や表情に大きな差が出ます。

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「想定内」を増やすためには、

「通しリハーサル」が最も有効です。

それも台本やマイク、手元の小道具を
実際に使っての通しのリハーサルが
すごく有効です。

実際にマイクと台本を持つと、リハーサル時に
「手がふさがること」に気づいたり、
照明のまぶしさや、集まる人々の視線の感覚を
事前確認できます。

こうしたことが司会役の方の
心のゆとりと笑顔につながるのです。

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現場でのアドリブ対応には限界があります。

司会役がアドリブであわてふためくのは、
周囲の混乱に直結してしまいます。

地味で面白みがないかもしれませんが、
「事前確認通り」、「リハーサル通り」、が
司会進行では一番成果が出やすいのです。

こうした司会進行の「備え」の考え、
ぜひ大切にしてください。

これはリスクマネジメントの思想にも
つながるものかと思います。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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