スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは「映像コメント」対策。

何かと「映像コメント」が求められる時代です。

ビデオカメラの活用のみならず、
スマホ録画も当然の時代です。

「カメラに向かって一言メッセージを」
という機会は日常風景になりました。

ですが、この映像コメントを苦手、とする
皆様はかなり多いようです。

「ビデオカメラを向けられると、
 ガチガチの表情で固くなる」
とか

「自然な会話の雰囲気から棒読みになる」

などのご意見も多いようです。

ではどうしたらよいでしょうか?

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ところで私・高木はラジオ局で
長年にわたり現場経験を重ねました。

「ラジオの人が映像の事を知っているの?」と
思われるかもしれません。

ですが私が取材を重ねた現場はキー局の
テレビ局の皆様と同じ現場。

さらに私自身、公開放送、ステージイベント等で
ディレクターとして多々活動してきました。

なので皆様への映像面や視覚的要素の
ご助言が可能なのです。

そんな私が提案する「映像コメント」の
対策はこちらです。

「テスト本番」 の手法です。

「テスト本番」は文字通り、

「録画・録音しながらのテスト」の意味。

「出来が良ければ映像・音声を採用」

という手法です。

放送現場ではごく当たり前の手法ですが
なぜか多くの皆様はこの手法を使わないようです。

ですがこの「テスト本番」を行うことで、
皆様の映像コメントの質は一気に向上します。

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詳しく説明しましょう。

映像コメントを求められる時は
多くの場合、スタッフ都合で

「1回録画しておしまい」

ではないでしょうか?

しかしこれは業界用語で言う「一発撮り」

練習なしに最初からうまくいくはずもなく、
映る側の方の皆様のコンディションが整わず、
ベストパフォーマンスに至らないのです。

そこでテスト本番を行います。

本番同様、立ち位置を決めてカメラも確認。

光の当たり具合や、レンズのまぶしさも
事前に把握しておきます。

話す内容は文言を変えずに繰り返し練習。

同じことを何度も行うのがコツです。

テスト本番が仮に3回ならば
テストと言いつつ、本番を3回行うわけです。

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テスト本番を重ねると変化が生じます。

カメラの位置、照明の当たり具合に慣れ、
多少のゆとりが生じ表情はほぐれます。

同じ言葉を発しながらも声の雰囲気が
ナチュラルになるなど、好循環が生じるのです。

それらの変化はご自身の心の余裕となり、
表情などの「ゆとり感」につながります。

映像を見る側は、実は言葉そのものよりも
第一印象で「ゆとり感」に目が行くものです。

なので、テスト本番をしないことは
プロの視点で見ると、ゆとりを自ら捨てる
危険極まりない行為なのです。

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テスト本番の良さは、まだあります。

その一つが、

「やり直し」ができること。

「やり直しが出来る」と思えば、
自然とリラックスして表情のほぐれが生じ、
笑顔もナチュラルになります。

映像コメントはハプニング性よりも
実は安心感や安定性が求められるはず。

しっかりとした映像コメントを残すためにも

「一発撮り」ではなく「テスト本番」

この考えをぜひ取り入れて下さいね。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

[記事更新:2020年2月10日]

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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