講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。
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今回のテーマは、「スピーチ時のあわてないヒント」。
人前での話はトラブルがつきものです。
マイクの音が途切れる、
プレゼン時に画像や映像が出ない、
用意していた原稿が手元にない…etc
そんな時、皆さんは対応できるでしょうか?
この対処法の答はシンプル。
「想定内を増やす」ということです。
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スピーチ時のトラブルは様々ですが
「〇〇系」「〇〇対応」でくくりましょう。
まずは「音声系」のトラブル。
代表例は、マイクのトラブルのほか、
スマホ等の着信音もありますね。
「画面系」のトラブルもあります。
プレゼン画面が映らない、断線していた
WEB画面が途切れる、
パワーポイントの文字が崩れるなど。
「人対応」のトラブルの主なものは
ゲストが来ない、到着が遅れる
そのためにつなぎを頼まれる、など。
「モノ対応」でいえば、
資料を忘れた、手元にあるはずのものがない、
ホワイトボードのマーカーが薄い…など
さらに、災害や停電等も可能性はゼロではありません。
ハプニングはせっかく準備したスピーチや発表を
一瞬で破壊してしまうのです。
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そこで対処法です。
まずは事前チェックでハプニング・トラブルの
未然防止を図りましょう。
当たり前のことですが、忙しいとおろそかになります。
そして、事前想定。
ハプニング・トラブルは起きるもの、と考え、
事象発生をできるるだけ「想定内」にするのです。
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上記の例での対応例を記します。
■ マイクトラブル時
大声を張り上げる人がいますが、
声が届くのはせいぜい数メートル。
ならば予備マイクの用意や、技術担当者と
連携して復旧まで待機、も一つの答となります。
■ 画面トラブル時
画面の復旧作業は、平時でも困難。
その場での対処はさらに困難となります。
ならばその場で見せられる限りの画面を見せる、
ホワイトボード等を活用する、口頭説明で補う、
というパターンがあります。
■ 人が遅れた…
その人物のエピソードや、この後の予定などの
コメントでつなぐ、等の手段がもっとも無難です。
■ 必要なものが無い…
その品を関係者に探してもらいつつ、
その話題を丸ごとカットする、というのも手の一つ。
ほかにも無数の回答例があるはずです。
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実はこれらは、危機管理=リスクマネジメント
・クライシスマネジメントの発想です。
日頃から備える、被害を未然に防止する
トラブル時は被害を最小限化して、早期復旧を図る、
という考えです。
講師の私・高木はこれまでに無数の災害報道を担当しました。
発災時にマイクの前で動揺をせずに伝えるには、
必然的にこのような事前想定が必須だったのです。
対処法の答を先に作れば、ハプニング発生時にも
淡々と処理ができます。
ハプニング時に、どうしようどうしよう、とバタつかず、
「じゃ、こちらの案でいきましょう」と
選択するだけになるのです。
スピーチ、プレゼン、発表にハプニングはつきもの。
ハプニングの事前想定は余力のある時に
行うことをおすすめめします。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
講師プロフィール詳細はこちら
https://talkrescue.jp/instructor/profile
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