【研修コラム】謝罪会見のお辞儀　目安は何秒？【更新20251025】

講師の高木です。
元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、全国各地の自治体・公的機関で
「危機管理・マスコミ対応研修」や「説明力向上研修」などを行っています。

今回のテーマは「謝罪会見のお辞儀の秒数」。

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クイズ形式で説明を進めましょう。

Ｑ：謝罪会見のお辞儀、頭を下げる秒数の目安はどのくらい？

多くの皆様がテレビなどで謝罪会見の様子を見たことがあると思います。

不祥事・トラブル等が起きて、緊急記者会見が開かれ、
冒頭説明の後、組織トップの方々や当事者が深々と頭を下げる…

このような光景を多くの皆様がご覧になっていると思います。

私は危機管理・マスコミ対応研修で模擬記者会見のロールプレイングを
導入していますが、この「謝罪会見のお辞儀の秒数」についても説明しています。

さて皆さん、謝罪会見のお辞儀の目安は何秒ぐらい、と思いますか？

（解説と回答は下へ↓）

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実はこの謝罪会見のお辞儀の秒数については、諸説あります。

ひと昔前は「20秒ぐらい深々と頭を下げることで誠意を示す」という意見もありましたし、
芸能人・著名人がトラブルを起こして謝罪会見を行う時は
報道陣に向かって「30秒～40秒程度、頭を下げる」ということもあります。

今回は「自治体・企業・団体などの謝罪会見の秒数」という条件で
回答を示したく思います。私からの回答はこのようなものです。

Ａ：「謝罪会見のお辞儀の目安＝10秒程度が主流」

ということで「10秒程度」が今回の答でした。

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クイズの解説です。

「謝罪会見のお辞儀の目安＝10秒程度が主流」という答ですが、
これはテレビやネットでの「ニュース映像」を意識した秒数でもあります。

ＮＨＫなどのニュースで謝罪会見の様子を映すシーンが見られたら、
試しに「謝罪シーンの秒数」をカウントしてください。

テンポよく多数のニュースを紹介する全国ニュースでは「謝罪シーン」が2～5秒程度。
比較的時間にゆとりのあるローカルニュース等での「謝罪シーン」は5～8秒程度などと、
頭を下げるシーンが編集で切り取られていることにお気づきと思います。

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では、もしも謝罪会見の際に「わずか1～2秒のお辞儀」
（＝頭をさっと下げて、パッと上げるようなお辞儀）をしたとしたらどうでしょうか？

「わずか1～2秒のお辞儀」ではニュース映像を見た視聴者が、

「謝るふりをしただけで、誠意が感じられない」
「この人、形式的に頭を下げているだけ」
「そもそも謝る気がないのでは？」

などとクレームやネット炎上につながる可能性が高くなるのです。

ですので緊急記者会見（謝罪会見）のお辞儀は、誠意を示す意味をこめ
10秒間しっかりとカウントするくらいがちょうど良い、とお考え下さい。

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さて、この「謝罪会見のお辞儀」の作法については諸説あります。

謝罪会見の作法にこだわる都内のＰＲ会社などの指導では、

「5秒で頭を下げて、5秒で頭を上げる」　

との教えもあるようです。

いずれにせよ「10秒程度の深く長く頭を下げるお辞儀」は、
見ている人々に謝意と誠意を伝える作法といえるわけです。

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今回のまとめです。

「謝罪会見のお辞儀の秒数の目安は、10秒程度。」
「謝罪シーンはニュース映像になる場面。
「深く長いお辞儀で誠意を示す必要がある。」

以上、皆様のご参考になれば幸いです。
（講師：高木圭二郎）

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