【研修コラム】情報発信メモ　AIDMA・AIDA・AISASの話（２）

講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」や
「情報発信力向上研修」などを行っています。

今回のテーマはこちら。
「情報発信メモ　AIDMA・AIDA・AISASの話（２）」（画像はイメージです）

前回の記事では「AIDMA」「AIDA」という用語の解説をしました。

前回の記事はこちら
【研修コラム】情報発信メモ　AIDMA・AIDA・AISASの話（１）
https://talkrescue.jp/archives/4318

今回は「AISASモデル」について説明します。

「AIDMAは聞いたことがあるけれど、AISASは初めて聞く」という方も
割と多いと感じます。私は研修内で次のように説明しています。

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■AISASモデルとは

・2004年 電通が提唱したマーケティング理論　
・ネット社会の行動モデルを反映している

Attention（注意）
Interest（関心）
Search（検索）
Action（行動）
Share（共有）

特徴としては、Search（検索）の後で、Action（行動＝購買行動）、
さらにShare（共有＝ＳＮＳ等での情報共有）が入ることです。

AISASモデルでは、この２つの「S」＝（Search・検索、Share・共有）の
過程の間で「情報流通が生じ、情報流通が続く」とされています。

これは近年のさまざまな流行やトレンドを見ても分かりますよね。
話題となっている商品・サービスを「検索」した後、購入という「行動」があり、
それが良かったらＳＮＳ等で「共有」する、という流れは、多くの皆様にも
おなじみの流れと思われます。

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私は「情報発信力向上研修」で自治体・公的機関の公務員の皆様向けに
これらの「AIDMA・AIDA・AISAS」の話をしているのですが、
多くの公務員の皆様は「それって民間の話でしょ？」と思われるようです。

ですがそれは違うのです。

今や、自治体・公的機関の皆様こそがこれらの
「AIDMA・AIDA・AISAS」の視点を導入しているのです。

その主な理由は、「シティプロモーション」。

シティプロモーションには、広報戦略が必要です。
むやみやたらに情報発信というのは時間と労力をロスします。

現代社会では自治体等の広報戦略の中にマーケティングの視点が
取り入れられており、これらの「AIDMA・AIDA・AISAS」の視点も
必然的に入ってくるのです。

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事例で説明しましょう。
茨城県土浦市は、今回紹介した「AISAS」の視点を活用しています。

つちうらシティプロモーションの戦略展開
https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page013353.html

（本文一部抜粋）
「つちうらシティプロモーションでは，情報がインターネット上で共有され，
　拡散される昨今の情勢を鑑み，ネット時代の消費者の購買プロセスである
　「AISAS（アイサス）の法則」を踏まえた戦略展開を図ります。」

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シティプロモーションが成功すれば、シビックプライド醸成、街の活性化
関係人口・交流人口・定住人口の増加など、様々な相乗効果が期待できます。

なので自治体・公的機関の皆様にこそ、これらの広報戦略の用語を
知っていただきたい、と私は考えています。

以上、皆様のご参考になれば幸いです。
（講師：高木圭二郎）

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