講師の高木です。
元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、全国各地の自治体・公的機関で
「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。

本日のテーマは「報道カメラマンが謝罪会見で狙うもの」

2021年11月22日、木下富美子都議が都庁で会見を開き、議員辞職を表明しました。
木下都議は7月の都議選中に無免許運転で人身事故を起こし書類送検され、
そのことが問題視される中での記者会見でした。

この会見の様子は各メディアが大きく報じ、テレビでも会見の様子が流れたのですが、
私は、ある民放テレビ局のニュース映像に注目しました。

そのニュース映像では、記者会見時の木下都議の
「ため息」がクローズアップされていたのです。

この「ため息」は、長時間の質疑に疲れ気味となった木下都議のワンシーンを示すもの。
しかし謝罪会見の場では会見者側の「エラー要素」と言えるシーンでした。

関連ニュース
『想像を絶する弛緩ぶり』 辞職表明の木下富美子都議に八代英輝弁護士が指摘 「将来も同じことを繰り返すんじゃないかな」
https://www.chunichi.co.jp/article/370785

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私は危機管理・マスコミ対応研修の際に、

「報道カメラマンは一瞬を狙います。エラーも狙います」

とお伝えしています。

私は茨城県内の記者クラブで取材を重ねました。
その現場は、大手新聞社、通信社、東京キー局、NHKの報道カメラマンと一緒に動く現場でした。

会見取材時の報道カメラマンの視線は常に鋭く、ニュース化される瞬間が
いつ来ても良いように映像を撮り続けています。

そんな緊急記者会見や謝罪会見の場では、一瞬たりとて気を抜かず
「誠意」を尽くして対応することが求められます。

たった1‐2秒の「ため息」でも、これは明らかに誠意に反する要素。
この瞬間をテレビ各局は「イメージ映像」として編集したのです。

緊急記者会見に臨む可能性のある皆様には、
次の点を再確認していただきたいと思います。

・重要トラブル後の記者会見は長時間対応の覚悟が必要。
 それでも多くの場合は1~2時間程度で会見終了となる。

・記者会見の場は、撮影スタジオと同じ。一瞬のエラーの要素も切り取られる。

・会見時の不用意な発言はもちろんNG。
 誠意が感じられない姿勢=ため息なども会見時のエラー要素として報じられる。

メディア対応はミスが許されません。
ぜひ皆様もこれらの点を踏まえていただきたいと思います。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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