講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
研修講師・話し方レッスンの講師として活動しています。

この「話し方コラム」ではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

今回のテーマはこちら。
気持ちを軽くする「茨城ことば」からのヒント

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私は東京出身。茨城に移り住んで25年以上が経ちます。

前勤務先のラジオ局の茨城放送では取材を通じて
数多くの方とお会いし「茨城ことば」も多数覚えました

そんな私の好きな「茨城ことば」の一つが

「いいでしょーよー」

という言葉です。

(ちなみに「茨城ことば」と表記し、「茨城弁」と表記しないのは
 NHKで放送された朝ドラ「ひよっこ」の表記にちなんでいます。)

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「いーでしょうよー」はこんな感じで使われます。

茨城ことば:

「そんなのかんまんめーよー。ちいとぐらい、いーでしょーよー」

標準語に直すと…

「それくらい構わないでしょう? 少しぐらい大丈夫でしょう?」

というニュアンスです。

この「いーでしょーよー」は時折、意見を押し通す場面で
「キレ気味」で使われることもあります。

話している最中に

「そんなん、いーでしょーよー!」
(=「それくらい、良いではないですか!」の意味)

と言い切られることもありますね。

茨城ことばの「いーでしょーよー」は、語調が強いケースも多く、
聞いていてイラっとすることも多々あるのですが、
基本的には、とてもおおらかで寛容な考え方の言葉です。

この「いーでしょーよー」の考え方って、
人前での話でお困りの皆様の大きなヒントになる気がするのです。

人前で話す際に、話し方が多少ぎこちなくても、
あがっても、緊張しても、とちっても、顔がのぼせても、
汗をかいても、声が震えても…

「いーでしょーよー」 (それくらい大丈夫でしょう)

というニュアンスです。

実際に茨城の方が「いいでしょーよー」という言葉を使う時、
とても穏やかな表情で話すことも多いのです。

「いーでしょーよー」は気持ちのリセット効果がある
不思議なことばとも感じます。

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沖縄では「なんくるないさー」(なんとかなるさ)という
言葉がありますが、その感性に重なる気もします。

自然豊かな広々とした環境の、おおらかな雰囲気が、
こうした言葉につながっているのかもしれませんね。

スピーチやプレゼン、発表の際、心が乱れはじめたら

「いーでしょーよー」(=それくらい、大丈夫)

の気持ちでチャレンジなさってはいかがでしょうか?

以上、皆様のヒントになれば幸いです。

(講師:高木圭二郎)
(更新:2025年3月30日)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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