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2024年9月の石川県能登地方の記録的大雨で
お亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
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講師の高木です。全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。
今回のテーマはこちら。
「災害時の自治体SNS - 事例研究 石川県穴水町の公式アカウント -」(画像はイメージです)
私の研修講師としての専門分野は緊急記者会見対応などの危機管理広報ですが、
「災害時の情報発信」という項目での講義も行っています。
その講義の中で私は次のことも繰り返しお伝えしています。それは
「自治体SNSは災害時の情報インフラになる」
「特にX(旧ツイッター)は、他のSNSより拡散性がある」
「自治体SNSでの情報発信は、組織的・継続的に行うべき」 という点です。
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事例を紹介したいと思います。石川県穴水町の公式Xです。
【能登半島地震】石川県穴水町|公式
@anamizu_town
石川県穴水町は、平成30年時点で人口8,455人、3,768世帯という自治体。
https://www.town.anamizu.lg.jp/kankou/about.html
人口情報は石川県穴水町公式HPより転用したもので
令和6年(2024年)9月の時点では、さらに人口減少が進んだと思われます。
しかし、この石川県穴水町の公式Xが大健闘しているのです。
石川県穴水町の公式Xのトップページでは
「石川県・穴水町公式アカウントです。
令和6年能登半島地震を受け、急きょアカウントを開設いたしました。」
と、能登半島地震後の急造アカウントであることも正直に掲載。
ですが、自治体SNSとして情報を頻繁に更新し、
住民向け生活情報や、被災地支援のための情報をこまめに伝えているのです。
そして今回(2024年9月)の大雨被害でも、現地の様子を詳細に伝達。
冠水した現地の映像、土砂崩れの様子、さらには
住民向け情報として、被災者入浴サービス等の情報も発信しています。
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この中で私が注目したのは2024年9月22日午前11:45の情報です。
こちらは「9月22日(日)11:00〜 大雨に伴う災害対策本部員会議(第3回)町長発言要旨」の
一部ですが、その文章を抜粋し転用させていただきます。
【能登半島地震】石川県穴水町|公式
@anamizu_town
ぜひボランティア大量に送り込んでいただけないでしょうか。
奥能登は宿泊するところは限られていますので、金沢からの日帰り前提で、
活動時間が短くなるかもしれませんが、数があれば効果はあるはずです。
大雨の後片付けが長引くと、震災復興にもブレーキがかかります。
石川県穴水町の困難な情報がこの公式Xの投稿からも伺え
被災地の一刻も早い復旧復興を願うばかりです。
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ここからは、自治体・公的機関の皆様向けの情報です。
私は自治体のX(旧ツイッター)活用事例として、このような提案をしています。
■ 自治体向け X(旧ツイッター)活用事例
(1)関係機関の情報をそのまま発信(リポスト)する
・気象庁 地震、津波、大雨、大雪、竜巻、台風等
・日本道路交通情報センター 道路情報
・電力会社 停電情報 など
(2)自治体独自の情報を発信する
・避難所情報
・広報誌掲載情報・防災無線情報 など
広報担当者にとって少しの手間はかかりますが、SNSでの情報発信は
ボランティアの支援活動や報道機関でのニュース紹介につながることも期待され、
それが復旧復興のスピードを上げることにもつながります。
石川県穴水町では、恐らく広報のプロが支援していると推察されますが、
災害時の情報発信の事例として、他の自治体・公的機関の皆様にも
ぜひご確認いただきたいと思っています。
石川県穴水町をはじめ能登地方の一日も早い復旧復興を切に願っています。
以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
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