スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは
「吃音(きつおん)に関するヒント」です。

「トークレスキュー」という講座名ゆえか
吃音(きつおん)のご相談を受けたことがあります。

吃音は言葉がつまったり、同じ音が続いたりする症状。

幼少期で10-20人に1人、大人で100人に1人の割合で
この症状が出る、とのデータもあります。

2020年2月12日の日本経済新聞朝刊に
吃音関連の記事が掲載されていました。

「言葉がつまる・同じ音繰り返す… 吃音、幼児期の診療指針
 国立障害者リハビリセンター 5歳ごろまでに判断、共有を」
 2020/2/12付 日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55500940R10C20A2CR8000/

詳細はリンク先をご覧いただければ、と思いますが、
私が印象に残った点を部分的に引用します。

・吃音の原因は親の育て方ではないこと

・つっかえるかどうかでなく、
 話の内容に耳を傾けること

この他にも詳しい情報が掲載されていました。

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さて私・高木は医師や言語聴覚士ではありません。

この吃音のご相談に対しアナウンサーの視点で、
いくつかご助言を申し上げました。

吃音の対処法でお伝えしたのがこちら。

「長母音トレーニング」の手法です。

長母音(ちょうぼいん)の手法は
母音(あいうえお、の音)をわざとのばす手法です。

ある医療関係者から聞いたテクニックで
私は間接的に紹介した形になります。

具体的にはこんな感じです。

「私は」というところで吃音の症状が出て
「わ、わ、わ、わたしは」となる場合

「わーたーしーはー」

とあえて長く音を延ばすのです。

音が短く途切れるところを意図的に延ばすので
ゆとりや発音発声のリズム、言葉の明瞭さなどに
つながる効果が期待できるようです

吃音の症状は個人差があります。
心理的要素も関与すると言われています。

この手法が万能、というわけではありません。
個人差やコンディション等にも影響されます。

ただ、対策のオプション(選択肢)を
一つでも増やすことは、緊急時の
心のお守りとなるのでは、と思われます。

繰り返しになりますが、

吃音は育て方のせいではない、とされます。

ご自身を大事に。ご家族を大事に。

症状でお困りの皆様に私からお願いです。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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