講師の高木です。スピーチ講座運営とともに
研修講師としても各地で活動しています。
このコラムではマスコミ対応・危機管理研修など各種研修で
お教えしている内容を一部ご紹介します。
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今回のテーマは
「 テロップで話す意識 」
取材を受ける可能性のある皆様、
広報担当の皆様向けの内容ですが
スピーチ時にも使えるテクニックです。
マスコミ関係者は常に短い言葉
=ワンショットフレーズを求めています。
世の中の出来事を5‐15文字程度で
まとめてしまえば、インパクトは絶大。
マスコミ関係者も仕事の現場で
扱いやすくなるのです。
例えばこんな感じです。
「再開発事業で作られた
○○駅前の図書館の利用者が、
8カ月で100万人を突破しました」
という話題があったとします。
皆様なら、どう短縮しますか?
例えばこんな感じでしょうか?
「再開発事業の○○図書館、
8カ月で100万人突破」
これでも悪くないですね。
十分インパクトが出ます。
ですが、マスコミの世界では
このようにさらに短縮します。
「○○図書館 100万人突破」
ニュースの見出し、こんな感じで
皆さんも見たことがあるはずです。
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説明しましょう。手法としては、
・助詞を省く(○○が、○○で 等)
・丁寧語を省く (です、ます 等)
・体言止めにする(名詞の言い切り 等)
・字数厳守。15文字程度。1行以内。
・要点中の要点の言葉のみ残す
などのテクニックを使っています。
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私は長年ラジオの現場にいましたが、
音声放送の現場でも
「テロップの言葉」を意識していました。
高校野球実況の例をあげると
「4番バッターの○○ 右の打席に入りました
今日はここまでヒットが3本出ています。」
という言い回しとともに、
「バッター、4番○○
今日ヒット3本!」
との「言い切り」も多用しました。
音声だけのラジオの現場でも
視覚的な「テロップ言葉」の要素を
活用していたのです。
声に出すとわかりますが、
話す文字数を減らすことで
言葉のリズムが変わり、より聞きやすい
「伝わる話し方」になることが多いのです。
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「テロップで話す意識」は
様々な場面で役立ちます。
広報の現場、記者会見、
さらにスピーチの場面でも活用できます。
意識してほしいのは文字数。
テレビのニュースでは
見出しのテロップの文字数は
わずか15文字前後。
バラエティ番組の上部のテロップでは
20文字越えも多く見られますが
それでも少ない文字数ですよね
短い文字数に凝縮するから、
視聴者や読者の記憶に残るのです。
広報担当の皆様
リリースの見出しの長さは大丈夫ですか?
「丁寧すぎ」は読まれなくなりますよ。
会見に臨む皆様
会見時の言葉は、ニュース映像で
ざっくりと切られる、意識してください。
スピーチにのぞむ皆様
短く区切る言葉を上手に活用しましょう。
より伝わる話し方になりますよ。
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まとめです。
テロップで話す。文字数を意識する。
このテクニック、ぜひご活用ください。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
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