講師の高木です。元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、
全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。

今回のテーマはこちら。
「再考 沖縄県中城村 バーチャル観光大使 ツイート炎上問題(2021年)」
(画像はイメージです)

私の「危機管理・マスコミ対応研修」では自治体・公的機関のSNS・動画等で生じた
ネット炎上の事例や、守るべき防止策も説明しています。

その一環で紹介しているのが、2021年に生じた沖縄県中城村(なかぐすくそん)の
バーチャル観光大使「琉花」(るか)のツイート炎上問題です。

事案の概要は以下の通りです。

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■沖縄県中城村 バーチャル観光大使 ツイート炎上問題

・2021年1月20日頃、沖縄県中城村の
 バーチャル観光大使「琉花」(るか)のツイートが炎上。

投稿内容 
 「#私の容姿が性癖に刺さる人に届いてほしい」

・ツイートに関しては村が県外の委託業者に一任。

・中城村担当課のコメント。
 「チェック機能が十分でなかった。業者にはあらためて指示した。」等

・「琉花」は2020年12月デビュー。
 事業予算額:約1800万円
 「琉花」関連の製作費・運営費は約600万円
 =国の地方創生臨時交付金を充当。

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この事案は新聞等で報じられ、その後ツイート全削除、
Vチューバー事業も中止ととなりました。

関連記事は次の通りです。

SNSで不適切発言 中城村架空キャラ 投稿は削除
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/697167

中城村公認Vチューバーが「性癖」ツイート 女性搾取と批判続出
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1265855.html

不適切「性癖」ツイートなぜ起きた? 中城村公認Vチューバ-が残した教訓
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1265855.html

(※紹介記事はリンク切れの場合があります。ご了承下さい)

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ここからは講師の私の見解です。

このネット炎上事案は、委託業者の投稿をチェックしきれなかったことが
主な原因とされています。

ですが謝罪対応の先頭に立つのは、問題視されるツイートをした
委託業者ではなく、管理監督者である自治体側
、となるわけです。

当然のことですが、業者丸投げではSNSの管理体制として不適切。
しっかりと監視体制を整えることが求められていたわけです。

ただ現実問題として、自治体・公的機関では、広報担当者の人数も限られ
業務も多岐にわたり日々多忙、というところが大半です。

SNSの投稿についても、WEB活用に詳しい若手スタッフや
外部業者の力を借りたい、というケースが非常に多いかと思われます。

ならば、SNS運用について、担当者らへの入念な研修を行うべきです。

担当者らがSNS関連の研修・教育を受けることで、
遊び心と不適切なケースとの境界線、投稿内容の判断基準などの理解が進み、
組織としてのSNS運用の最適化が期待できるわけです。

SNSは気軽に情報発信できるツール。
ゆえに入念な確認や、慎重な対応も求められるわけです。

以上、皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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