※このコラム記事は2024年(令和6年)1月に執筆したものを
2025年12月に加筆修正したものです。

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令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた皆様に
お悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
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講師の高木です。
元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、全国各地の自治体・公的機関で
「危機管理・マスコミ対応研修」や「説明力向上研修」などを行っています。

今回のテーマはこちら。
「災害対応ゲーム「クロスロード」の話 被災地への思いとともに」

(画像はイメージです。実物のカードゲームと異なります。)

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私が担当する「危機管理研修」では「災害対応」の情報も広く紹介しています。

その危機管理研修の中で「災害対応ゲーム・クロスロード」も紹介し、
実際に受講者様にカードを使ったゲームをしていただくことが多くあります。

あらためてこの災害対応ゲームクロスロードを紹介しましょう。
詳しい情報は「内閣府 防災情報のページ」に掲載されています。

内閣府 防災情報のページ
カードゲームで災害対応を体験 防災シミュレーションゲーム「クロスロード」

https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h20/11/special_02_1.html

この災害対応ゲーム「クロスロード」は、阪神・淡路大震災で災害対応を行った
神戸市職員へのインタビュー内容をカードゲーム化したもの。
神戸市職員が災害対応時に感じた「ジレンマの事例」がカード化された内容なのです。

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簡単にこの災害対応ゲーム「クロスロード」のルールを説明しましょう。

■災害対応ゲーム「クロスロード」のルール

・災害時の「ジレンマの事例」が書かれた設問の読み札を読み上げる。

・参加者は「YES」か「NO」のカードを手にして、どちらかを選択。

・選択した理由を説明し、それぞれ意見交換。… というもの。

ルールはシンプルですが、この災害対応ゲーム・クロスロードは、
多様な意見が交わされる奥深いカードゲーム。
そして有事対応の判断力養成のゲームとしても広く活用できるものとなっています。

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その読み札の一例を、「内閣府防災情報のページ」から抜粋します。

【カード  神戸編・一般編より】
 
問題:あなたは食糧担当の職員です。

被災から数時間。避難所には3000人が避難しているとの確かな情報が得られた。
現時点で確保できた食糧は2000食。以降の見通しは、今のところなし。
   
まず2000食を配る?

YES 配る or NO 配らない

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実はこの「クロスロード」に単一の正解はありません。
私も研修で実際にこの問題を出すと、YES・NOがかなり別れ、多様な意見が交わされます。
私の危機管理研修ででる主な回答例は以下の通りです。

[ 危機管理研修で出た回答例 ]
・「食料が腐る。まず配るべきだ」
・「確実に混乱する。配るのを少し待ちたい」
・「2000食を高齢者や子供から配るべきだ」
・「被災から数時間。まだ空腹に耐えられるはず」

…など様々な視点から、「YES」,「NO」のそれぞれの意見が交わされます。
そしてこのカードゲームを通じて、防災意識の向上や、被災時の判断力向上が期待されるわけです。

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ところで、このコラム記事を最初に2024年1月の時点で、能登半島地震の関連ニュースは
次々に入り、現地での災害対応の窮状が伝えられました。

朝日新聞 2024年1月4日 10時00分配信
孤立する石川の被災地「生き地獄のよう」 道路寸断、水や薬足りず

https://www.asahi.com/articles/ASS137RSSS13PISC01G.html

中日新聞 2024年1月7日 05時10分 (1月9日 11時01分更新)
医療、物資とにかく足りない 能登で活動の医師ら窮状語る

https://www.chunichi.co.jp/article/833646

(※紹介記事はリンク切れとなる場合があります。ご了承下さい。)

能登半島地震の被災地ではその後、支援活動が徐々に進みましたが、
被災地の皆様の辛さを考えると、私も何かできないものか、と深く考えた次第です。

そして実際の被災地では、今回紹介した災害対応ゲーム「クロスロード」の
内容と重なる事案や、ゲームの内容をはるかに超える諸問題も無数に生じる、
ということも視野に入れねばなりません。

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今回のまとめです。

・危機管理意識、防災意識の向上を図る「災害対応ゲーム」もある。
・「災害対応ゲーム・クロスロード」の詳細は「内閣府防災情報のページ」でも紹介。
・大規模災害の対応は想像を絶する。日頃の備えが重要。

「災害対応ゲーム・クロスロード」のルールはとてもシンプルですが、
多くのことを気付かせてくれるカードゲームです。
ぜひ皆様にあらためて紹介したく、この記事を書きました。

被災地のさらなる復旧復興を切に願っています。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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