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令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた皆様に
お悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
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講師の高木です。全国各地の自治体・公的機関で「危機管理・マスコミ対応研修」を行っています。
令和6年能登半島地震を受け、この情報をあらためて紹介したく思います。

今回のテーマは 災害対応ゲーム「クロスロード」 です。(画像はイメージです)

私が担当する「危機管理研修」では「災害対応」に関する情報も広く紹介しています。

この危機管理研修の中で「災害対応ゲーム・クロスロード」も紹介し、
実際に受講者様にカードを使ったゲームを行っていただくことが多々あります。

あらためてこの災害対応ゲームクロスロードを紹介しましょう。
詳しい情報は「内閣府 防災情報のページ」に掲載されています。

内閣府 防災情報のページ 関連リンク

カードゲームで災害対応を体験 防災シミュレーションゲーム「クロスロード」
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h20/11/special_02_1.html

この災害対応ゲーム「クロスロード」は、阪神・淡路大震災で災害対応を行った
神戸市職員へのインタビュー内容をカードゲーム化したもの。
神戸市職員が災害対応時に感じた「ジレンマの事例」がカード化された内容なのです。

簡単にこの災害対応ゲーム「クロスロード」のルールを説明しましょう。

・災害時の「ジレンマの事例」が書かれた設問の読み札を読み上げる。

・参加者は「YES」か「NO」のカードを手にして、どちらかを選択。

・選択した理由を説明し、それぞれ意見交換。… というもの。

この災害対応ゲーム「クロスロード」は、多様な意見が交わされる奥深いカードゲーム。
そして有事対応の判断力養成のゲームとしても広く活用できるものとなっています。

その読み札の一例を、「内閣府防災情報のページ」から抜粋します。

【カード その1 神戸編・一般編より】
 
問題:あなたは食糧担当の職員です。

 被災から数時間。避難所には3000人が避難しているとの確かな情報が得られた。
 現時点で確保できた食糧は2000食。以降の見通しは、今のところなし。
   
 まず2000食を配る?

 YES 配る or NO 配らない


実はこの「クロスロード」に単一の正解はありません。
私も研修で実際にこの問題を出すと、YES・NOがかなり別れ、多様な意見が交わされます。

[ 危機管理研修で出た回答例 ]
・「食料が腐る。まず配るべきだ」
・「確実に混乱する。配るのを少し待ちたい」
・「2000食を高齢者や子供から配るべきだ」
・「被災から数時間。まだ空腹に耐えられるはず」

…など様々な視点から、「YES」,「NO」のそれぞれの意見が交わされます。
そしてこのカードゲームを通じて、防災意識の向上や、被災時の判断力向上が期待されるわけです。

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ところで、この記事を書いている2024年1月6日の時点で、能登半島地震の関連ニュースは
次々に入ってきており、現地での災害対応が長期化することが懸念されています。

避難所の情報も断片的に入ってくるのですが、今回、この「クロスロード」の設問と
重なるようなニュースも伝わってきております。

「食料も水も足りない」 悲痛な声、石川の避難所 [1/4(木) 21:43配信]
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb4fb03142d67ed8940f03047b85b42013912534

助け合い心身の癒やしに うどん2玉分を20人で分け合う 珠洲の避難所 [1/6(土) 8:02配信]
https://news.yahoo.co.jp/articles/b62a42203f7c30705fb75ef912e455c8cb0dd8c7

(※日数が経過すると、記事のリンク切れとなる場合があります。ご了承下さい。)

能登半島地震の被災地では支援活動が徐々に進んでいるようですが、
被災地の皆様の辛さを考えると、私も何かできないものか、と胸が痛くなります。

今回紹介した災害対応ゲーム「クロスロード」は、多くのことを考えさせる内容です。
ぜひ皆様にあらためて紹介したく、この記事を書きました。

被災地の1日も早い復旧復興を切に願っています。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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