このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。
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今回のテーマは、「スピーチのアウェー戦対策」。
サッカーの試合などでは「ホーム&アウェー」の
試合形式がとられることが多くあります。
ホーム=「地元」、アウェー=「相手方の地元」という位置づけですが
スピーチの現場でもホームとアウェーがあると思います。
ここでは「普段通りの話が出来ずスピーチがしづらい状況」を
スピーチの「アウェー戦」と位置付けて説明しましょう。
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スピーチのアウェー戦の一例です。
・聞き手が大人数かつ、批判的な姿勢。
・忙しそうな雰囲気。
・客席に笑顔が見られない
・ジョークが一切許されないムード。
・明らかに苛立っている。… など。
人前で話す立場の皆様もこのようなことは
ご経験があるのではないでしょうか?
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「スピーチのアウェー戦」対策は
複数の対策の組み合わせが必要です。
ここではポイントを2点お伝えします。
ポイント①「相手に寄り添うこと」
ポイント②「コントロール可能なことに集中」
寄り添ったうえで、その場で出来ることに
ご自身のリソースを投じることが
スピーチ成功のカギとなります。
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「スピーチのアウェー戦」と感じた際
聞き手側には下記のような背景があるかもしれません。
・忙しい…実は10分前まで業務に追われていた…
・上司の命令や職場等の決め事でやむなく着席…
・聞きたくない話を延々と聞かされてきた…
・話が自分と無関係…
・難解な話で理解できない…
・発言機会がなくストレスフルな状態…
・座席が狭く、足も自由にのばせない…
・寒さや暑さ、空調の悪さがある…
「スピーチのアウェー戦」の要素は他にもありそうですが、
複数のストレス要因が重なっていることが多いのです。
ゆえに背景の事情を察知して寄り添うことが大事なのです。
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そして「コントロール可能なこと」を意識します。
例えば「聞き手の感情」「集団の雰囲気」などは
コントロールが困難です。
では何がコントロールできるか?
例えば「ご自身の発言内容」はコントロールが可能です。
「相手を知る」というアクションも事前にコントロールできます。
「スピーチのアウェー戦」対策は
下記のようなポイントに集約されます。
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・聞き手のリサーチ
=聞き手は誰か?何を知りたがっているか?
・相手が欲しい情報「のみ」の伝達
=困り事対策、課題解決のヒント等
・結論ファースト。手短にまとめる。
目安3-5分=文字数1200-2000字
・不要な「マウンティング」はしない
=マウンティング:精神的優位を図る自慢話等
・不要に媚びない
=媚びる人は見下されやすい。
・身体的配慮
「一度立って伸びましょうか?」
・空間的配慮
「暑さ寒さ、大丈夫ですか?」
・ゴール(終点)の提示
「5分ほどお付き合いください」
(=5分後にはこの説明が終わります。)
・発言させる
「ご質問あれば伺います」 …など。
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こじれた関係の方々への説明はまた別ですが、
「スピーチのアウェー戦」と感じた場合も
コントロールできることは意外と多いのです。
こうした対処法を知ることで安心材料となり、
アウェーの状況下でも「一目置かれる存在」へと
転じることも十分可能なのです。
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ポイントのおさらいです。
「相手に寄り添うこと」
「コントロール可能なことに集中」
この2点をぜひ意識してくださいね。
皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)
この記事を書いた人
高木 圭二郎(たかぎ けいじろう)
研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)
講師プロフィール詳細はこちら
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