7/1(水)は福島県南相馬市内へ。
昨年に続き今年も、この大事な場所での
「危機管理研修」を担当させていただきました。

まずは研修のご報告。

前泊地は福島県いわき市内でした。
宿泊先の事情でいわき市で前日に写真撮影。
翌朝に常磐線で南相馬市内に入りました。

今回の研修では、危機管理の基礎項目に加え、
令和元年(2019年)の台風19号の事例紹介、
さらには判断力を養う防災ゲームも実施。

受講された皆様は、誰もが気を抜くことなく
とても熱心に説明を聞いてくださいました。

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ここからは出発前の情報収集のエピソードです。

2011年3月11日の東日本大震災で
南相馬市内は甚大な影響を受けました。

地震、津波、そして原発事故の影響と
多くの方々が大変な思いをされたのです。

私は2011年3月11日、茨城のラジオ局で災害報道を担当。
その後も継続的に災害報道を続けました。

研修講師に転じた今も、災害関連のニュースには敏感で
「南相馬は特別な場所」との思いの中、現地に向かいました。

出発前、南相馬市の情報を集めようと、
書籍や動画でリサーチを実施。

特に印象深かったのはこの2冊でした。

・南相馬10日間の救命医療―津波・原発災害と闘った医師の記録
・「南相馬少年野球団 フクシマ3.11から2年間の記録」

病院の様子が描かれた書籍と、少年野球の話をまとめた書籍です。
両書とも心が大きく揺さぶられる内容でした。

大津波発生後の壮絶な病院内の様子や、
被災後の「野球の灯を消さない」という強い思いを
この2冊から読み取ることが出来ました。

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研修後、スタッフの方のご厚意で、
南相馬市の沿岸部をご案内いただきました。

広く、静かで、心地よい風を感じる日でした。

そこに居るだけで心が穏やかになる。
そんな素晴らしい風景でした。

津波の被害から10年程が経過。
海岸沿いでは防潮堤の整備も進みました。

災害に備えた備蓄倉庫も整備されていました。
昨年の台風19号の際にも活用されたそうです。

南相馬の海岸付近の様子です。
広大な敷地には「ロボットテストフィールド」の看板。

南相馬市では現在、ロボットやドローンの
研究開発が進められているのです。

こちらは南相馬市内の病院。
3.11の時、多くの被災者が運ばれた病院です。
地域医療の重要な拠点となっているようです。

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視察時に、南相馬の地元の方と、こんな会話をしました。

私:
「震災から10年ですが…どうですか?
 やはり大事な話も風化してきていますか?」

地元の方:
「そうですね… 人それぞれですが…
 辛かった過去や記憶を忘れて… 
 これからのことを考えることも、
 すごく大事だと思いますよ」

深く考えさせられるお言葉でした。

この場所にもう一度来たい。何度でも来たい。

静かで穏やかな福島の風景を見ながら、
そんな思いが私の中に生じました。

皆様とこうした情報が共有できれば幸いです。

ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
今回も本当にありがとうございました!

(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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