講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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学会発表講演等を控えた皆様から
こんなご相談を頂くことがあります。

「近く学会発表や講演、セミナーがある。
 内容に関する情報は多く専門知識もある。
 でも発表となると、話がまとまらなくなる…」

というお困り事です。
専門家の皆様ならではのお困り事ですよね。

そんな発表や講演時の話の構成法の
ポイントを1つお伝えしましょう。

それは「縦軸・横軸の構成法」です。

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詳しく説明しましょう。

「話の縦軸:メインテーマ」
「話の横軸:事例・データ・メッセージ」

という構成法を用いるのです。

これは報道記者らがよく使う手法。
話す言葉を「タテ、横」の両軸で組み立てることから
「立体的な構成法」とも言われます。

分かりやすい事例としてここでは
披露宴スピーチの例をあげましょう。

縦軸に「新郎新婦へのお祝い」とすると
横軸に「二人の出会いのエピソード」
「二人へのメッセージ」などが入るはず。

「お祝い」という縦軸を絞ることで
時事問題や世界情勢の話などにそれることなく、
非常にまとまりのある披露宴スピーチとなるわけです。

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専門家の皆様の場合はどうでしょうか?

話の縦軸=メインテーマを再確認してください。

話の横軸=縦軸のテーマに沿った
事例・データ・メッセージのみを紹介しましょう。

それ以外は思い切ってカット。
話題のブレが減ることで、より伝わる説明や発表となります。

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私の事例を上げましょう。

私の場合、話の縦軸に「アナウンス経験」としたら
話の横軸には「放送時のエピソード」
「人前で話すコツ」などが入ります。

この時に得意分野の「魚釣り」の話に持ち込んで
「ハゼ釣りのコツ」も話せますが、
夢中になってしまうのは本人だけ。

聞き手にとっては話の軸が2軸生じ、
「一体何の話?」となるわけです。
(それはそれで面白いかもしれませんが…)

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専門家の皆様は知識が豊富。
紹介できる情報も無数にあるはずです。

ですが、多くの発表やスピーチの場は
ご自身の知識や経験を自慢する場ではありません。

限られた時間で聞き手の方々に有益な情報を
伝えることこそが大事ではないでしょうか?

話すことがまとまらない、という皆様、
まずは「話の縦軸と横軸」の整理から
始めてはいかがでしょうか?

皆様のヒントになれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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